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はる

noteライター

所属理由・やりたいこと:障害分野を主に扱うくつばこでで、LGBTsの自分の存在がもっと広く様々なことをするためのきっかけになれると思ったから。

はじめまして、くつばこのはるです。

普段くつばこは主に、「障害」と呼ばれる、身体的障害や精神的障害について触れていますが、この障害は社会にあるもので、「社会によって人生に障害を抱えている人」は、「障害者」以外にもたくさんいます。性的マイノリティ、女性、経済的困難者、人種、部落など。広く浅くにはなりますが、メインの「障害」以外のカテゴリーにも触れていきたいと思います。今回はLGBTs!

☆私はパンセクシャル、それが普通
「いつ、性的マイノリティだってわかったの?」というのはよく聞かれる問題です。難しいんですよね、この質問。わたしにとって今の自分の性的指向は、自分の普通なんです。だからその性的指向に名前を付けたことはなかったし、周りと一緒だと思ってた。でもつくばっこの会(くつばこの前に活動していた団体)でいろいろな「マイノリティ」を知る中で、名前は聞くようになって。「あれ、自分って普通じゃないのかな」と思うようになりました。具体的に、そして言葉を選ばずに言うなら、「普通の人は、同性との恋愛を気持ち悪いと思うんだ」ということ。いやもちろん、私も知識としては「人は異性を愛するんだ」と聞いていたので、自分もそうだと思いこんでいたのですが、ふとしたときに、「私って、異性と同性、同じように感じていないか?」ともやもやするようになりました。

これがきっと「パンセクシャル」なんだなと今は思っています。パンセクシャルは「全性愛」と略されます。地球上のどんな性別の人も恋愛対象に入りますよ、ということです。「同性だから恋愛対象には入らない」「トランスジェンダーだから恋愛対象には入らない」という感覚が理解できない私はたぶんこれです。

☆バイセクシャルとパンセクシャルは違う
バイセクシャルとパンセクシャルは似ています。よく「バイセクシャルなんだよね?」と言われて、めんどくさくて流すくらいには似てます。でも、違うのは、バイセクシャルは「男性も女性も、それぞれ『男性』『女性』として愛することができる」ことで、パンセクシャルは「相手の性別を意識せずに恋愛関係になれる」ということです。また、調べて分かったのは、トランスジェンダー(性的自認と医学的性が異なる人)も恋愛対象に入るのが「パンセクシャル」らしいです。トランスジェンダーもトランスジェンダーとして愛す、バイセクシャルの人はいないんですかね…?

☆でもずっと、「たぶん」がはずれない
私は自分の性的指向で結構悩んできたのですが、そのうちの一つがよく人に言われる、「自分が特別でありたいがために、人と違う性的指向だと思いたいだけなんじゃないか?」というもの。実際女の子を好きになったことがあるし、キスをしたいと思ったことも、その先を期待したこともあるのですが、本当に「パンセクシャル」だなと実感できたことはありません。理由は2つあります。

☆周りの人の感覚がわからない
1つ目。「世の中の人ってみんなこうなんじゃない?」と思ってしまうから。
異性愛の人でも、同性に恋したことってあるんじゃないかな、と。(あれこれってそもそも異性愛者じゃないのかな。)私自身は自分のセクシャリティが一番自然だから、そう思います。性別が理由で恋愛対象に入らないって言うのがよくわからないので…。誰かが、「普通、同性を目の前にしても恋愛対象にはならないんだよ。」って言い切ってくれたらいいんですが、その話をするためには信頼関係と自分のカミングアウトが必要で…。なかなかハードルが高いです。
あ、でも「同性愛者の子に自分のことを好かれても性別が拒否する理由にならない」ってことは、私はやっぱり普通じゃないんですかね。世の中には「レズビアンやゲイはいてもいいけど、自分のことを好くのは気持ち悪い」という声良くありますよね。あ、でもこれは私がLGBTsに対する知識がたくさんあるからなのかな…。うーん。

☆ファッションか?ホンモノか?
2つ目。「ファッションLGBTがうざい」というような当事者の声をよく聞くから。
自分が本当に「性的マイノリティ」だという確信がない以上、「ファッションLGBTなんじゃないか」、「誰かを傷つけてしまうんじゃないか」と思ってしまって、いつも「軽々しくパンセクシャルを名乗っちゃだめだな」と思ってしまいます。負のスパイラル。パンセクシャルである証拠なんて、得られないのにね。医学的に証明されたらとても楽なのに。

☆じゃああなたは?
これを読んでいる皆さんは、自分が本当に、シスジェンダ(医学的性別と性的自認が一致していること)で、ヘテロセクシュアリティ(異性愛者)だと言い切れますか?
私は、自分の性的指向のタイプについてはまだ悩んでいるけど、この質問に対しては「NO」です。異性愛者だとは言いきれません。自分の性的指向について悩んでいるし、社会的に女性として扱われることにも、時に悩んでいます。悩んでいる、ということはつまりLGBTsに含まれるのです。それだけは、はっきりとしています。

私はLGBTsのひとりです。あなたは?
 

メンバーからの紹介

いつもにこにこ後輩を気にかけてくれる優しいお姉さん。あふれる人の好さで、だれからも好かれる存在。手話ソングの会のオンライン交流会の立役者。高校の時、先輩のクラスを覗いていないか探してたのはここだけの話。くつばこで一緒に活動できて、本当に幸せです。

メンバーからの紹介

noteを書くのが好きで、文にすることで自分の思いを昇華しているらしい。noteのネタがないときは、はるに相談だ。きっとマニアックなことをたくさん書いてくれる。

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